~新しい畳で、ご神威向上。~
神社の拝殿に畳を奉納した話
皆さんは神社に参拝されていますか。
行くのは初詣だけという方もいれば、参拝を日課にされている方もいるでしょう。でも七五三や厄年など、人生の節目に御祈祷を受ける方は多いと思います。そんなときに上がるのが、拝殿といわれる場所。本殿により近い場所で、より深く、より丁寧に神様を斎る場所です。神社の拝殿というと板張りや土間など畳が無いところが多いイメージですが、畳敷きの拝殿もまだまだ存在しています。
熊本市西区に鎮座する高橋稲荷神社は当店からほど近い場所にあり、日ごろの参拝はもちろん、畳関連のお仕事でも以前からお世話になっています。こちらの拝殿は約30畳の畳敷き。当店でも以前から畳替えのご依頼を受けたりしています。
今回この拝殿の畳表替えのご依頼を頂いたので、是非このタイミングにと畳の「奉納」をご提案・ご快諾いただきました。
※令和6年9月4日に畳奉納したときの記事です。
高橋稲荷神社。神門前の巨大な提灯が目を引きます。いつ来ても立派な神社ですね。
こちらが今回畳表替えを奉納させていただく拝殿です。
立派な建物ですが実はこちらの拝殿、畳替えするにあたって「高いハードル」があります。。
「高いハードル」→めちゃ「高い場所」にあるんです、拝殿。通常の建物の4,5階くらいに相当する高さです。
上がる手段は、階段のみ。
そうです、30枚の畳を階段で下ろして、張り替えて、また階段で上げることになります。
若いころは気合で畳を上げ下ろししていましたが、まあまあいい年齢になってしまった今はとても無理(泣
近頃はモーターの力で畳を上げ下ろししてくれる便利な道具がありまして。当店はまだ持っていませんので、知り合いの業者さんからお借りしました。
機械のおかげで無事に畳の上げ下ろし。めちゃくちゃ助かりました。
これがなかったら、奉納あきらめていたかも笑
三日間ほどお時間をいただき、無事畳表替えの奉納が完了しました!きれいに生まれ変わった畳は、その広さもあって壮観。より気持ちよく御祈祷いただけることでしょう。
拝殿入口には名前の掲示までしていただけました。ちょっと小っぱずかしいけど、感謝です!
今回使用した畳縁は「大宮縁・幸銀」絢爛かつさりげなく金色に輝く様が美しい。もう御神威爆上がり確定の畳縁です。抗菌機能も施されていて安心感も爆上がり。ちなみに「大宮縁・幸銀」は別途価格品となります。畳価格(新調、表替え)プラス一畳あたり880円(税込)。縁起の良い末広がり価格でのご提供です。
高い所にあるだけあって、拝殿からの眺めは素晴らしいです。とくに夕方の景色は絶景。
今回半ば勢いで「奉納させてください」と申し出たはしたものの、自分が年重ねてることとかすっかり失念してて想像以上にきつかった汗
でもそのきつかった分、より一層稲荷大神の御神威が向上したものと確信しております。
熊本民にとって高橋稲荷といえば2月の「初午」なイメージが強いと思います。福餅撒きでたくさんの「福」を拾いつつ、ぜひ一度新しい畳に生まれ変わった拝殿に上がって、多大なるご神徳をお受けになられてみてはいかがでしょうか。