い草刈りが始まった産地・八代へ、産地研修に行ってきました。
~ 一日目 ~
まずは、会議室でお勉強。い草の特徴や性質などをしっかりと頭の中に叩き込みます。
次は、鏡町にあるい業研究所へ。
ここにはい草・畳表に関するさまざまな研究資料があって、とても勉強になります。
続いて、研修先のい草農家さんのお宅へ。ちょうど泥染め作業の最中でした。
泥染めというのは、刈り取ったい草を「染土」という専用の土を混ぜた水に浸けて染める作業のことです。新しい畳を敷いたとき、最初に畳に付いてる白い粉をふき取りますよね?あれが「染土」です。
泥染めを待つ、刈りたてのい草。青々としてきれいですね。
※とりあえず、一日目はここまでで終了です。
~ 二日目 ~
朝3時半起床で、前日の農家さんのお宅へ(眠い。。)
到着すると、既に農家さんは作業の真っ最中でした。大変なお仕事ですね。
乾燥が終わったい草を釜(乾燥機)から取り出す作業です。
建物内、とくに乾燥釜の近くは大量の粉塵が舞い上がります。
い草についた余分な染土を、機械を使って振るい落とします。
袋詰めして倉庫内へ。
次に取り出されるのは、い草を畳表に織る時ですが、これをすぐに織るというわけにはいきません。乾燥の熱が取れ、染土がい草と馴染むまでじっくり保管します。
次は田圃へ移動。十分に伸びたい草が目にも清々しいです。
い草を刈り取るハーベスタです。い草刈りには必須の機械ですが、この時期一ヶ月弱しか使わないんですよね。。
刈り取ったい草を積み上げていきます。
これを倉庫まで移動して、刈り取りが終わった後、泥染め作業に入ります。
以上のような作業が、産地ではい草刈りの時期には一ヶ月くらい続きます。
日の昇る前の早朝から夕方まで、本当に大変な作業です。一泊二日の短い参加でしたが、それでも作業の大変さがよく分かりました。
気力・体力、そして何より家族皆の協力がなければできない仕事。
い草農家さんの頑張りに頭が下がると同時に、畳需要の減少など課題の多い中で続けていく難しさも深く考えさせられました。
最後に、産地に行ったら「お約束」の記念写真(^^;)